僕らの変拍子/冬目景

僕らの変拍子


 アマゾンで数学の本を買うついでに注文。
冬目景の初期短編集です。
以下、作品ごとに感想を。
僕らの変拍子
  表題作。主人公達がクスリやってるというなかなかぶっ飛んだ設定。
  なんとなく絵柄が「もっけ」の人っぽい気がした。
・幽霊のいるまち
  短編だからかいろいろ謎なままで終わってる。これはこれで良し。
・現国教師RC-01
  教師としてロボットが使われている話。
  ロボット同士のバトルがあまりにバカらしいというかもはや意味不明。
・醒めてみた夢
  主人公に厄病神が憑りついて・・・という話。
  こういうの好き。絵柄がずいぶん昔っぽいが。
・銀色自転車
  主人公が大学留年してまわりは社会人として頑張ってて、という
  どこかイエスタデイに通じるお話。こういうの好き。
・こんな感じ
  主人公は浪人生。なんか浪人生とか留年生とかフリーターとか多いよね。
・六畳劇場
  珍しく女性が主人公。死んだ金目鯛だッ。


全体的に良作が多いんだけど、羊のうたとかハツカネズミとかに比べるとノリが軽いなぁと思った。
まぁこんだけ引き出しが多いんなら色々な雑誌で色々な連載持つのも分かる気がする。
しかしアコニー4ページとかは切なすぎるのでどうにかしてください。