久方ぶりに。

 最近読んだので憶えているのだけでも。
●055 ZOO 1 (集英社文庫)乙一
ZOO〈1〉


●056 ZOO 2 (集英社文庫)乙一
ZOO〈2〉


短編集なので1作ずつ感想でも。
・カザリとヨーコ
 いかにも乙一っぽいお話。登場人物のセリフが妙に軽いのがちょっと気になる。
 「よっしゃー」とかな。なんか意図があってのことかな。
・SEVEN ROOMS
 正直よく憶えてない。
・SO-far そ・ふぁー
 これは実は映画の方から見た。一時期ヤフーで無料で見れたので。
 神木隆之介って最近どの映画にも出てるイメージがある。
 「神木クン使っとけばいいんじゃね?」みたいな空気を感じる。
 乙一特有の設定だけど、映画を見たせいかあんまり乙一っぽくないなと思った。
・陽だまりの詩
 愛とかそういうのについてのお話。いわゆる白乙一ライトノベルっぽい。
 別に批判してるわけじゃなくてむしろ好き。
・ZOO
 頭のおかしい人の話。乙一が書くとどうも怖くない。そこが魅力。
・血液を探せ!
 朝起きたら何者かに刺されて血まみれだった資産家のお話。
 これでもかってくらいノリが軽い。
 うるさいうるさい、カモノハシは悪くない!
・冷たい森の白い家
 ダークファンタジーという感じ。今まで書いてそうで書いてなかった種類かも。
 相変わらず乙一が書くと怖くない。そしてそこが良い。
・Closet
 なんかこういう都市伝説ありそうだよねー。
・神の言葉
 こういう特殊能力を持つ人間を主人公にしたお話って、
 書き手によってずいぶんノリが違うと思う。
 「ぼくのメジャースプーン」とか「クロスファイア」とか。
 いや、クロスファイア読んでないけど。
・落ちる飛行機の中で
 ハイジャックされた飛行機の中で、苦しまずに死にたい女性と
 安楽死の薬を売ろうとするセールスマンの話。
 オチがちょっと弱いかなぁと思った。
・むかし夕日の公園で
 これまた都市伝説にありそうな話。4ページというショートショートでありながら
 乙一らしさが出てます。


●057 「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?村上春樹
「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?


村上春樹のエッセイのノリが好きな人にはオススメ。
真面目に相談に乗ったり、適当に返したりと村上春樹の性格が好きな人ならまず楽しめます。