054 キスまでの距離/村山由佳

おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)
キスまでの距離―おいしいコーヒーのいれ方〈1〉


 この間50円で買ったやつ。
中学生のころ読んだ時はそれなりに楽しめたと思うのだが、
今読むと正直いろいろキツイ。
もともとジャンプJBOOKSということもあって、ライトノベルともちょっと違う
ジュブナイルな感じが読んでてどうも気恥ずかしい。
嫌いじゃないんだけどね。このお約束的な雰囲気。
でも俺の中の何かが素直に楽しむことを許さないの。


あと、この作家の他の作品でも思うことなのだが、
キャラのセリフや仕種などの描写が変に若者ぶっているのがイヤだ。
小説においては、登場人物に無理に流行り言葉や若者言葉をしゃべらせる必要は
ないんじゃないかと思うんだけどどうだろうか。
描き方にもよるが、「マジで!?」みたいなセリフでも、俺はときどき引いてしまう。
今現在の村山由佳が書いたら結構面白そうな気もするけどな、この作品。