「かわいいよ。」

 自転車で家に帰ってる途中、前方に一組のカップルが。
なんとなく男の方に見覚えがあるような・・・と思ってると、
ふとその男がこちらを振り向いた。中学時代、割りに仲の良かった友達だった。
「お〜久しぶり。」
などと言葉を交わしながらも、俺の視線は彼の腕に抱かれている物体に釘付け。



赤子が、赤子がっ!!



俺の視線に気づき、ニヤッと笑って彼が一言。


「俺の子♪」


まぁもう22だし、そこまで珍しいことでもないんだろうけど、
俺の周りの、仲の良い(あるいは良かった)友達にはまだ結婚してる人がいなかったので、
かなり驚いた。
彼の充実した顔を見ると、とても同い年には思えないっていうか俺がガキ過ぎるような。
彼も彼の奥さんも実にステキな笑顔をしておられました。いいな〜いいな〜。