061・062 スロウハイツの神様(上)(下)/辻村深月

スロウハイツの神様(上) スロウハイツの神様(下)


 久方ぶりの100冊読書ですよー。

猟奇的なファンによる小説を模倣した大量殺人事件から10年。筆を折っていたチヨダ・コーキは見事復活し、売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせた。しかし謎の少女の出現により…。

てなわけで辻村深月の新作です。
デビュー作から読み続けているせいか、
今回は伏線がほとんど読めてしまいました。
過去作に比べると、ミステリ要素もほとんどないし
今作は事件という事件もなく極端な悪意を持った人も出てこないという
わりに優しい物語です。
相変わらず魅力あるキャラクター、そして読ませる文章。
後半の疾走感はさすがです。
そろそろシリーズものとか書かないのかなーと期待してみたり。